新年のごあいさつと1年の振り返り

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2014年を大きなトラブルなく過ごせたことに感謝し、2015年も引き続きじっくりと仕事に取り組みたいと思います。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
2015nenga_web
下手くそですが自作の新聞ちぎり絵です。福島県から神奈川県に避難されている方のご指導の下、制作にチャレンジしてみました。

2014年をざっと振り返ると、仕事の面では少し変化が出てきたように思います。

料金関係。リーマンショック後に単価の引き下げがばたばたと起こったり、その後も相変わらず案件ごとにディスカウント(正規料金×数パーセント)を求められたり、新規の翻訳者登録でも提示単価が低すぎたりということがありましたが、(IT業界は比較的好調と言われているのに)いい加減それはおかしいだろうと思っておりました。しかし去年は、新規のお取引で比較的高めの単価の提示が出てくるようになりました。つまり、払えるところは払えるということだと思います。

発注関係。翻訳祭のときにも話題が出ましたが、MLV(multi-language vendor)ではここ数年、プロジェクトマネージメントを含め、人件費の安い国に業務が移っているようです。単発の案件だけでなく、ずっと担当しているソースクライアントの案件でも、日本ではなく海外のオフィスとのやり取りが増えました(一部のクライアントに関しては日本にコントロールが戻っているような気もします)。個人的には、海外のプロジェクトマネージャーさんとのやり取りは、あまり好きではありません。全体的な傾向として、打診が急(納期がやたら短い)うえに時刻に関係なく「すぐに返事して」と要求する、指示が雑すぎる(指示書の類がまったくないこともある)、発注書や請求の処理を忘れることがあるからです。でもまあ、この流れは止まりそうにないので、こちらも心を広く、柔軟に付き合うしかないと考え直したところです。

品質関係。このところ、一部の(品質要求が高いとされる)ソースクライアントに関しては「専門チーム」のような形で対応しているケースがよく見られ、既存の取引先であっても、特定のチームで仕事をするために専用トライアルを要求されることがあります。トライアルに合格したらしたで、オンボーディング用の大量のドキュメントが支給されます。それはありがたいと思いますが、とても覚えていられないので、たまにしか案件が来ないとちょっと参りますね。

プライベートでは登山を始めました。単純に富士山に登ってみたい、ならば体力があるうちに、と思ったからです。でもいきなり富士山というのは無謀だと思ったので、低山から順序を踏んで指導してくれる全6回のツアーに参加しました。おかげで目標達成できましたが、ショックなこともありました。そのシリーズでは7月に木曽御嶽山に登ったのですが、2か月後の9月に悲惨な噴火災害が起こりました。私が登ったときに噴火しなかったのは、本当に偶然でしかありません。いつ災害に巻き込まれるか分かりませんが、生き延びるための知識と技術、最大限の努力と行動が必要だと肝に銘じます。