◆社内翻訳者時代
ヨーロッパ系ビジネスアプリケーションベンダーの社内翻訳者として約8年を過ごしたことで、いわゆるソースクライアント社内におけるローカライズの現場で経験を積むとともに、外注先となる翻訳会社とのやり取りも経験しました。見よう見まねでスタイルガイドも作りましたが、いま思うと反省点が多いです…。
また、ローカライズ/翻訳された製品を実際に使う立場の人からフィードバックを得たことも大きな経験となっています。その会社が扱っていた製品は、生産管理から会計まで多様な業務をカバーしていたのですが、特に専門的な部分については当時のインターネットでは十分な情報が得られるとは限らず、大型書店などで専門書を片端から立ち読みすることもありました。独特の言い回しなどは、専門知識のある現場スタッフに質問できることがありがたかったです。
◆フリーランス時代(~現在)
フリーランスの実務翻訳者として独立した直後、MLV(マルチランゲージベンダー)でのオンサイト案件を経験しました。思いがけず、翻訳エージェントの内部で仕事の流れを知ることができました。
その後しばらくはIT分野の翻訳者募集に応募することで少しずつ取引先を増やしておりましたが、最近では、業界のイベント等で知り合ったエージェントの方やSNSを通じて知り合った同業者の方などから直接お声を掛けていただくことも増えております。分野がITということもあり、現在の主なお取引先は、グローバルに事業展開するMLVが大半を占めています。
翻訳者による自主的な勉強会にも顔を出すようにしていますが、いろいろなご縁があり日本翻訳連盟「翻訳品質委員会」(旧:標準スタイルガイド検討委員会)にも名を連ねております。
詳しいプロフィールはこちらをご覧ください。