四十九日に寄せて

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行方不明だった友人については、Person Finderを通じて知り合った従姉妹の方から先日、DNA鑑定により身元が確認されたとご連絡をいただきました。このような悲惨な形でも、ご親族の元に戻られたことで少しほっとしました。

友人の家があった地区は津波に直撃されてほとんどの建物が壊滅し、今も水が引かず、一般の立ち入りは制限されています。アルバムや手紙など思い出になる品物は、今のところ見つかっていないそうです。写真が少ないのが悲しいというお話しだったので、私の手持ちの写真と、昔の仲間に呼びかけて送ってもらった写真を、ご親族に送らせていただきました。故人を介して、仲間とも再びつながりを持つことができました。ありがとう、これで気持ちに一区切りつきました。

今日が四十九日目にあたります。供養や追悼の儀式は、故人を偲ぶものでもありますが、残った人のためでもあるんですよね。区切りでもあり、再確認でもあり、死への恐怖を和らげるものでもあると思います。震災による多くの犠牲者の方々のご冥福をあらためてお祈りいたします。また、捜索と身元確認に携わっている多くの方々に安らぎの日が早く訪れるよう、祈るばかりです。私もいつまでも泣いてはいません。さらにパワーアップして、微力ながら復興を支えていきます。

過去のブログから転記しました