ApSIC Xbench (1):ツール紹介

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このツールを開発しているのはスペインのApSIC, S.L.という会社で、技術翻訳およびソフトウェアのローカライズを本業としているようです。業務上の必要性から開発したツールを一般公開している、といったところでしょうか。勉強会での感触としては、主に過去の翻訳資産を検索するためにApSIC Xbenchを使っている翻訳者さんが多いようでした。

●特徴

Windowsにのみ対応
翻訳支援ツールとの併用を想定している
検索機能とQA(Quality Assuarance)機能に重点を置いている

〔プロジェクトの作成〕
用語集や翻訳対象ファイルをまとめて読み込み、プロジェクトとして保存する
ファイルを個別に指定、またはフォルダーごと指定できる
ファイルまたはフォルダーごとにPriority(優先度)、Order(順序)を指定できる

〔検索機能〕
さまざまな形式のファイルを一括検索できる
一部の検索オプションは、バイリンガル形式が前提となっている

〔翻訳対象ファイルのQAチェック機能〕
基本的なチェック項目は用意されている
用語集に照らした用語チェックができる
同じ原文に対する訳文の揺れをチェックできる

●入手方法

次のURLからバージョンを選択してダウンロードします。
http://www.xbench.net/index.php/download

ApSIC Xbench 2.9 – Build 474 (Non-Unicode, Freeware)
バージョン2.9までは無料で公開されていました。現時点ではまだダウンロード可能ですが、当然ながら今後の修正プログラムや更新の提供はありません。Non-Unicodeのため、多言語を扱うケースでは問題があるかもしれません。
設定で[Check Weekly for New Versions]はオンにしていると、バージョン3.xへのアップグレードを促されますので、煩わしければオフにしておきましょう。

ApSIC Xbench 3.0
バージョン3から有料になっており、サブスクリプションライセンスが必要です(€99/year、30日の無料試用期間あり)。