目まぐるしかった夏

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前回のエントリーから間が空いたが、せっかくフリーランスなんだから7月は災害ボランティア活動に力を入れようと考えて、ならば情報収集せねばなるまいと、所属しているKSVNのミーティングや研修会などには積極的に顔を出すようにしていた。災害ボランティアに関しては、パソコンの前であれこれ練るよりも、直に会って話したり手を動かしたりするほうが、しっかり伝わると思うから。そうこうしていると、当初考えていたよりも、やることがどんどん増えて、結局8月までボランティア関係で忙しくなってしまった。もちろん、長期的に続ける覚悟なので「無理をせず可能な範囲で」という原則は守っているが、他の人の頑張りようを見ていると、自分はまだまだ楽なような気がしてしまうのだ。とはいえ、やはり、体力勝負の人間ではないという自覚はあるので、8月後半からは、じっくり腰を落ち着けて取り組むべきプロジェクトのほうにシフトしている。

勉強のため災害ボランティア関連の資料もいろいろ借りてきて読んでみたが、最も突き刺さったのが『災害ボランティアの心構え』(村井正清 著、ソフトバンク新書)。興味があればぜひ手に取っていただきたいが、このところ考えていたこととリンクしたのが「マニュアル化が、考えないボランティアを生む」という項目。私も、ボランティア参加者向けの事前研修会にちょくちょく手伝いに行っていて感じていたことがある。質疑応答のコーナーになると、「子供じゃあるまいし、そんなことまで人に聞かなきゃ判断できないの?」と思うような質問をする人が、確かにいる。まず自分で情報収集して、想像して、実物を見て、動いてみて、それで判断しようよ、と思う。しかし現実として、夏休み期間中は初めて参加する人も多く、質問や電話での問い合わせがあまりにも増えると、応対するスタッフの負担になるので、Q&AをまとめてWebサイトに掲載するようになった。他にも、段々と制約や禁止事項が増えている。どれも、各自できちんと考えて判断し行動すべきことだと思うが、残念ながら、思慮に欠けている人や、そもそもの活動目的や相手の心情がそっちのけになり自分本位に行動する人が少数でもいたことで、そういう動きになってしまっている。

この「考えない人」というのは、災害ボランティアに限らず、どこにでもいるんですよね…。うん。どうしたら「考えさせる」ことができるか、考えてみよう(笑)

過去のブログから転記しました