ボランティアネットワーク

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神奈川災害ボランティアネットワーク(http://ksvn.jp/、以下「KSVN」)のボランティア登録説明会に行ってきた。そして、ようやくボランティア登録を完了し、具体的に参加できそうな活動も見えてきた。なので、今月からは個人的にボランティア強化月間に入ろうと思う。

このKSVNという団体は、1997年4月に設立、神奈川県内の地域ボランティア団体や災害ボランティアセンターの相互連携を目的としたネットワーク型組織であり、2011年3月の東日本大震災後には神奈川県と神奈川県社会福祉協議会(社協)との三者の協働事業として「かながわ東日本大震災ボランティアステーション」を設置している。県や行政主導の他の団体とのパイプも持っているので、パワーを効果的に集約しやすいというメリットがあるんじゃないかと思う。しかし、このボランティアステーションを通じて募集されるボランティア活動に応募するには、まずボランティア登録しなければならない。それも、基本的には説明会に参加した人のみが対象というように、思い立ってすぐ行動というわけにはいかない面もある。社協の職員さんを除けば、ほとんどのスタッフがボランティアとして運営に参加しているため、なかなかマネジメントやコーディネートも大変なようだ。運営スタッフも、それぞれプロフェッショナルとしてのスキルをお持ちの方が多いのだが、時間的な制約や運営体制の未熟さのため、まだ本領発揮できていない印象。最初の説明会の後には約700名のボランティアが登録したとのことだが、情報整理が滞り、登録者のやる気を十分に生かし切れていない面もある。苦情に近い問い合わせもだいぶあるらしい。でもまあ、なかなかボランティアの受け皿がないというのは、KSVNに限らず、あちこちで見聞きする話だ。苦情を送るくらいなら、事務局に直接乗り込んで、せめて猫の手ぐらいの働きをすればいいのだ。

KSVNで特徴的なのは、「情報ボランティア」枠を設けて、スキルさえあればどこからでも参加できる形にしていることだと思う。sinsai.infoとも情報登録作業で連携しているし、データベース化されたボランティア受入情報はYahoo!などの大手サイトからも検索可能になっている。他にも、情報発信のプラットフォームを用意して、現地レポートや各地の支援活動のレポートなどの情報発信も積極的に行っていきたいそうだ(これについては直接投稿ではなく、エディターさんを通してOKが出たものを記事として掲載する方針)。

というようなお話を説明会後に残った希望者と担当者との直接打ち合わせのような形で伺ってきたが、お会いした方々には魅力的な人が多く、大らかにどっしり構えた方ばかりで、結構やる気が出た(笑)。いやまあ、正直に言うと、ボランティア活動に没頭してる人に対するイメージというと、正義感で目が血走っているような、社会的な主義主張をアピールしたいがためにボランティア活動をしているような、そんな偏見(はい、偏見です)を、なんとなーく持っていたもので。それも今までボランティアに二の足を踏んでいた最大の理由かもしれない。でも、今日見た限りではそんなことなさそうだ。中にはそんなメンドクサイ人も少しいるかもしれないけど、大人力でかわせそうな気がする。

過去のブログから転記しました