5/9 KSVN情報ボランティア勉強会

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KSVNの第2回情ボラ勉強会に出席した。メインとなる報告会のスピーカーは、ダイナックス都市環境研究所 研究員の渡辺善明氏。現在、防災科学研究所の「ALL311:東日本大震災協働情報プラットフォーム」に加わって気仙沼を中心に活動されている。全体の流れについては実況ツイートのTogetter(http://togetter.com/li/133607)があるので、そちらをご参照ください。

印象に残った点は2点。

まず、現地ボランティアは、力仕事、炊き出し、IT整備など複数の班に分かれて作業しているが、それぞれの仕事で手一杯な状態で、横の連携や情報発信がまだ不十分な面がある。あまりにも現地は広く、車がないと行きづらい地域や、そもそも情報発信する(時間/スキル/ツールを持っている)人がいない地域がある。被災者の声を聞き取って、発信していく人が必要。この場合は、外部者が勝手に判断するのではなく、あくまでも、当事者が声を上げられるように支援するという立場。

もうひとつは、質疑応答の中の1つ。ボランティア希望者がメジャーなボラセンに集中してあぶれてしまうのを避けるために、被災地域の現況や細かいニーズ情報を、誰でも見つけやすい形で1つのサイトに集約し、ボランティア間の情報共有を効率化するといいのでは、という意見があった。これに対し、すべての地域の情報を一元的に集約して均質に情報提供するというのはありえないのでは、という意外にも思える答え。ありえない、というのは技術面ではなく運用面として、効率化することが正解とは言えないのでは、という意味のようだ。その理由として、ニーズは刻々と変わるし、訪れた時間帯や訪れた人の得意分野によっても、「どんなニーズがあるのか」の捉え方は変わる可能性がある。情報は重複してもいい、異なる視点で見た情報があることも重要なのではないか。また、現地との信頼関係も大事なので、個人的に縁があるから特定の地域にボランティアに行く、友人がボランティアに行くからその手伝いをする、そういう個々のつながりが広がっていくのがいいのでは、というお話。

※このやり取りを聞いていて思ったのだが、実際には、ボラセンを通さずに個別にボランティアのマッチングをするためのサイトは既に存在しているのだが、このような質問が出ることからも明らかなように、認知度は高くなさそうだ。それに、このようなサイトでのマッチングは基本的に個人間で調整しなければならないし、現場に行ったら話が噛み合わないなどのトラブルが発生するリスクもある。経験の浅いボランティアとしては、メジャーなボラセンの仲介があるほうが安心と感じるのが自然ではないだろうか。

じゃあ情報ボランティアは具体的にどう活動しようか?という話については、また後日、報告会とワークショップのような形での意見交換を予定しているとのこと。

それにしても、現地で活動されてきた人はみなさん、「やはり一度は現地を見てみてほしい」とおっしゃる。うん、私もそのつもり。

過去のブログから転記しました