今月は新規のエージェント経由で新規のクライアントの仕事をさせていただいた。このクライアントの場合、翻訳支援ツールとしてTradosではなく独自の ツールを使う。翻訳前および翻訳後の品質管理用ツールも支給され、それで翻訳者が自らある程度のチェックまで済ませてエージェントに納品することになって いる。この翻訳支援ツール自体は、もう何年も前ではあるが使用経験があるので、(エディターに色々と不満はあるが)それほど操作には困らない。(というよ りは使用経験があったからこそ、この仕事を頂けているのだけれど)。品質管理用のツールは、まったく初めて使うのでマニュアルを見ながらの操作には多少手 間取ってしまった。なんとか無事に納品を済ませた後の感想としては、とっつきにくいツールだけれど、かなり便利なものだった。単純な誤字脱字、固定要素の 転記ミス、用語集からの逸脱、表現の揺れなどを見つけてくれるので、自分で目を皿のようにしてチェックする労力が軽減できる。ツールの仕様はそのクライア ントの独自のドキュメント定義に基づいているようなので、他に流用できなそうなのがもったいないが…。やはり、エンジニアがしっかりしている会社はう らやましい。
過去のブログから転記しました